呉ものがたり

呉鯨工株式会社 橋本さん

曽祖父が東京築地で「橋本商店」という名前で事業を始めたところから呉鯨工株式会社のルーツがあります。
祖父の代で「尾羽毛/おばいけ」と言われるくらいくじらの肉の中でも希少部位で高級とされる身と尾の間の肉を下降販売する事業を行い始め、その頃から「呉鯨工」と社名を使うようになり、昭和16年11月24日に株式会社になりました。
呉鯨工株式会社という名前でありながら現在は「たこ」を扱う呉を代表する会社に。
そんな歴史のある呉の会社、「呉鯨工株式会社」の4代目橋本さんにインタビューをいたしました。

祖父の代から鯨の加工販売・卸を
生業にしていた「呉鯨工」

祖父の代から鯨の加工販売・卸を生業にしていた「呉鯨工」がタコの加工販売・卸を行い始めたのが橋本さんのお父さんの代からです。
捕鯨の禁止を受けて、同じ加工施設を生かすことができるタコの販売を始めました。
そこから父が得意の英語を生かして海外に売り込みタコの輸出を始めるなど事業を拡大させていきました。

橋本さん自身は、広島で産まれ呉の水産物元卸会社に新卒入社してそこで2年間修行を行いました。
橋本さんはインタビューの中で「全部できるようにならんといけん。できにゃあね、話にならんもんでね。現場仕事をして、僕が社長になったのも急だったんでなおさらその経験が大事だったんじゃ。」と話してくれました。
卸売場、仲卸売場など水産市場の現場仕事を一通り全て経験した上で、お父さんが経営していた呉鯨工に入り、現場で5年ほどさらに修行をしました。経営をする上で現場を大事にする橋本さんの事業に対する真摯な姿勢が表れています。

何かを始めるとしたら、
まず呉からと決めとる。

そんな橋本さんに、仕事をする上での苦労していることをお聞きしました。
「辛いことは原材料のタコの値段が上がるとき。お客さんに迷惑がかかる。値段上げてくれって言わにゃならん。お互い事情がわかっとる分、そこがやっぱり辛い。でもまあ正直に、嘘をつかんように商売をし続けよるけ、信頼関係があります。お客さんに対して情報開示しながら、誠実に仕事をする。ものはいいと言われるんでそれは、嬉しいですね。」

最後に呉に対する想いをお聞きしました。
「何かを始めるとしたら、まず呉からと決めとる。それは出身地じゃけん、地元を愛さにゃ。わしは地元が盛り上がらにゃ何も盛り上がらんと思うんよ。呉で生きて、事業をしとる以上、それが自分の価値の部分にもなってくるんじゃないかと考えよります。」

今回呉ものがたりへの商品の出展、応援参加を決めた橋本さんの想いの根底には呉を愛し、盛り上げたいという地元愛がありました。そんな呉鯨工株式会社の自慢の茹でタコ。プロが認める、うまいタコをぜひ食べて欲しいです。

世界が認める呉の老舗、呉鯨工の茹でダコ

3,780円(税込)

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