呉ものがたり

鳥徳商店 広瀬さん

鳥徳商店は昭和10年創業の鶏肉卸業者です。現在代表を務める広瀬さんは、2017年に先代のおばあちゃんから家業を引き継ぎました。
当初は家業を引き継ぐつもりは全くなく、焼き鳥屋「笑仁」を広島の立町の方にオープンし、その後並木に鉄板焼き屋さんを出店するなど、個人で飲食店を経営してきました。

そのうち笑仁に行きながら家業を手伝うようになり、面白味を感じて鳥徳自体の代表になったといいます。今回は歴史ある鳥徳商店で三代目代表を引き継いだ広瀬さんにインタビューをいたしました。

トップを目指すため製造工程を刷新
生産力より品質にこだわった鳥徳商店の手仕事とは

「全部を効率よくしたいと思うたんじゃけど、それって大手がやること。自分は小さな業界のトップを目指したいという想いがあって、他とどう差別化するかていうたら、やっぱ手間暇かけなければいけんと考えた。」と話す広瀬さん。

業界内で効率重視の製造手法が流行し、周囲が捌くこと自体をやめていく中で、あえて捌く作業をより丁寧に行うことにしたと言います。
手間を欠ける部分と効率のいい部分を極端に分類しつつ、5段階あった作業を10段階に増やすなど、同業者の流れに逆行する形でこだわりを加えました。

「昔ながらの手法をずっと引き継いだままそれを武器にして行ったが故、よそじゃとれない部位とかそういったものが増えていった。」
手仕事だからこその強みが形となり、お客さんの間で口コミが広がり結果として、売上が3倍になったといいます。
販路も広島に向け、市内のお客さんも増加していきました。2019年7月には広島営業所を開設するに至ります。

専門店ゆえのプライドとお客さんを楽しませたい遊び心

鶏肉専門店といういイメージが、お客さんから期待されることが時々プレッシャーでもあると話す広瀬さん。それでもこだわりの商品にプライドを持ち、逆にお客さんを驚かせたいという想いで現在も新商品の開発等に取り組みます。

「専門店ていうイメージでお客さんは入ってくるので、雑なものを出すとダメになるのも早い。それに専門店でこれだけかとか思われたくないプライドもあります。
一般の人が見たことないモノを随時知っていただきたいという想いがあり、
-専門店じゃけえこんなとこまである?!
-これなに?!
とか、とにかくちょっとびっくりさせたい。」

広瀬さんの仕事のこだわりと情熱がお客さんを楽しませることに直結しています。

生まれ育った場所、呉への想い

「やっぱ元々生まれて育ってきたもんじゃけえ。」 地元を愛する想いから自然と課題点に着目し会話が生まれ、呉市の今後を経営者として、また地元を愛する者として熱くお話していただきました。

「呉は基本的にもっと手を取り合わないけん街だと思っとる。どっちかっていうと「わしがわしがわしが」の人間が多い街なんで。やっぱ一馬力より二馬力だし、二馬力より三馬力の方が強いし。
かといってやっぱ高齢的な街じゃけえ、若い人らがどう盛り上げていって、年配の人にも喜んでもらえるような。ゆくゆくはその若い人らがこの街を引き継いでいくような活気が生まれるといいよね。」

呉の街を想う同士が集まり形になる「呉ものがたり」。今回みんなでやっていこうという意識を持った広瀬さんにご参加いただき、地元の活性化にまた一歩近づくことができた、そんな想いです。
鳥徳商店さんの手捌きによるおいしい鶏肉を是非ご賞味ください。

美鶏鍋【有限会社鳥徳商店】

2,980円(税込)

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